なぜ医者はガンの余命を短く言うのでしょうか?
私の友人が医者から「余命3ヶ月」と宣告されて5年が経ちました。
今では、かなり元気に回復したようで、このままいくと、もっと長く生きていけそうです。
その間に、彼の行ったことは食事療法による、家族ぐるみのガンとの闘いです。
その彼の姿を見ていて、私は、ガンの余命宣告について、考えさせられました。
そういえば昔はガン患者に対しては、ガン告知すらタブーであったと思います。
ですから、医者がガン患者に余命を告げるなんてことは、絶対にありえませんでした。
家族には「がん」という病名と余命を伝えてはいましたがね。
抗がん剤治療には家族の同意が要ったからです。
ところで、医者が余命を宣告するときはたいてい、短めに言うんだそうです。
ですから、ある統計によると、余命を宣告された人の6割近くは、それより長く生きています。
なぜ、医者は余命を短く言うのでしょうか?
わが尊敬する近藤先生の「余命3ヶ月のウソ」という本に書いてありました。
ひとつの理由としては、ガン患者が万一早く亡くなった場合に、
家族などからとがめられないように、最悪の場合を想定して伝えるからです。
例えば「1年は大丈夫です」と言って、3ヵ月で亡くなったら、医者として面目が立ちませんよね。
それで「治療しないと余命3ヵ月。放っておくといつ死んでもおかしくない状態」などと脅して、
治療をやりたい放題やるわけです。
そこまでやるかと思いますが、これはよくあることなんだそうですよ。
なぜかといえば、治療をしないと医者としての仕事がなくなって、
「おまんまの食い上げ」になるからなんです。
普通は誰も「医者がウソをつくはずがない」と信じていますから、
「余命3ヵ月」と奈落に突き落とされ、
「でも、手術や抗がん剤で治療すれば2年は生きられる」と希望を与えられると、
「先生にお任せします」とすがりついてしまうことになってしまいます。
その裏には「がんは放っておくとあっという間に死ぬ」という、思い込みがあります。
がんと聞いて頭に浮かぶ一文字をアンケートしたら、多くの人が「死」「悪」「苦」「怖」等と答えています。
そして万一、早く亡くなったときも、
「もともと手遅れで余命3ヵ月だったから仕方ない。先生方は、あらゆる手を尽くしてくださった」と感謝してもらえます。
逆に、宣告より長く生きれば生きるほど「先生のおかげです」と、これもまた、感謝されるという、
どちらにしても、余命を短く宣告することは、医者にとって、いいことづくめというわけです。
⇒余命3カ月から甦ったガンの食事療法
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